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映画を見るならSFだ。でも大体のSF映画は見尽くしてしまった。。。
SFアニメは好きだが、学園モノやロボット系ばかりで、面白くない。
ヘッド

そんな方に朗報です。
このサイコパス(PSYCHO-PASS)というアニメですが、クオリティーは普通の映画よりも何倍も濃密です。
舞台設定、謎めくストーリー、登場人物の魅力、裏の裏を読むやり取り、そして、それらを表現する画力。 どれをとっても一級品のアニメです。

3日前に偶然見つけてしまってからは、22話を3日で見終えました。 SF映画、SFアニメ、SF小説に目がない管理人が、太鼓判を押す作品です。


サイコパスの世界観〜Wikipediaより〜

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物語の開始は西暦2112年。
世界は2020年頃から始まった新自由主義経済の歪みによる貧富の差の拡大から、世界的な倫理道徳感の崩壊を招き、紛争・犯罪の激化による政情不安のため政府や国の崩壊が起こった。

この間、新資源開発によるエネルギー自給の道を見出した日本は、海外の紛争の余波を食い止めるための鎖国を開始。 そして国あげて食料自給に力を注ぎ、国内経済の立て直しを図り、企業の国営化と大量の失業者支援のための「職業適性考査」を行う。

この「職業適性考査」がやがて発展し、シビュラシステムへの開発とつながり、さらなる進化と試行期間を経て、2070年頃には社会システムの隅々までを包括的に管理するために本格的に社会へ導入された。

シビュラシステム(分析した精神データを用いた包括的生涯福祉支援システム) 1351180655871s

この頃には食料自給も確立。
経済成長と社会安定に成功し、世界で唯一の法治国家としての体裁を成すに至った。
このため、作中世界の日本国民はシビュラシステムに強く依存し、ITやドローン等によってオートメーション化され、サイコパス測定のためのスキャナーに監視された生活・社会活動を送っている。
サイコパスや犯罪係数測定による治安維持は、2090年過ぎ頃から実用化されている。

ドローン(人間の労働補助を目的として作られたロボット) PSYCHO1109_3-9eff7


サイコパスのストーリー〜公式HPより〜

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あらゆる感情、欲望、社会病質的心理傾向はすべて記録され、管理され、大衆は「良き人生」の指標として、その数値的な実現に躍起になっていた。

人間の心の在り方、その個人の魂そのものを判定する基準として取り扱われるようになるこの計測値を人々は「PSYCHO-PASS(サイコパス)」の俗称で呼び慣わした。

犯罪係数 EntryImage

犯罪に関する数値も“犯罪係数”として計測され、犯罪者はその数値によって裁かれる。 治安維持にあたる刑事たちは常に、犯人を捕まえる実動部隊となる“執行官”と、執行官を監視・指揮する“監視官”のチームで活動する。

自らが高い犯罪係数を持ち、犯罪の根源に迫ることのできる捜査官こそが優秀な“執行官”となりうる。それゆえに、犯罪者になりかねない危険も孕む“執行官”は、その捜査活動を冷静な判断力を備えたエリートである“監視官”に監視されている。

公安局刑事課一係のメンバーはそれぞれの想いを胸に、正義の在処を常に突きつけられながら任務を遂行していかなければならない。 彼らが立ち向かうものの先にあるのは。
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サイコパスの豪華な製作陣〜Wikipediaより〜

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転載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1359479016/

本広克行 × 虚淵玄 × 天野明 × Production I.G
本作は、「踊る大捜査線シリーズ」で警察機構のリアリズムを追求し続けてきた本広克行を総監督に迎え、「魔法少女まどか☆マギカ」をはじめ、数々のアニメやゲームにおいて重厚且つ緻密なSF世界を描写してきた虚淵玄(ニトロプラス)がストーリー原案/脚本として参加。

さらに、人気漫画作家の天野明が、ハードな世界観と物語とは対極ながらも魅力溢れるキャラクター達を描き出し、監督は「劇場版 BLOOD-C The Last Dark」で第16回ファンタジア映画祭の「L’Ecran Fantastique賞」を受賞し、海外でも高い評価を受ける気鋭の塩谷直義

そして、「機動警察パトレイバー2 the Movie」や「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」を筆頭に、アニメーションの舞台で確固たるSF警察のジャンルを築き上げてきたProduction I.Gがアニメーションを制作する、近未来を舞台とした警察機構の物語。 Production-I.G-logo


サイコパスの感想

今まで大体のSF映画やSFアニメを見て来ましたが、ここまで魅力的なSF作品は久しぶりでした。

マトリックスの監督であるウォシャウスキー兄弟に影響を与えたと言われる「攻殻機動隊」と同等の面白さだと私は思います。 攻殻機動隊ほど知名度は高くないため、あまり期待せずに見出したせいもあり、第一話から衝撃の展開でした。

リメイク版の映画「トータルリコール」の場面設定も出てきますが、あんな映像だけ最新にものに置き換えただけの中身がない映画と比べると、この「サイコパス」は段違いに面白いです。

最近のSF映画に対して、いつも同じ展開、中身がないストーリー、感情移入できない主人公、という印象を持っている方には、本当にオススメのアニメだと思います。

アニメと聞くと、子供が見るもの、美少女系好きのオタクが見るものという偏見をお持ちの方にも見ていただきたいですね。映像のクオリティーの高さも、サイコパスの売りです。 さすが、Production I.Gです。「進撃の巨人」で圧倒的な画力を見せましたが、そのハイレベルな映像は健在です(多少、グロテスクな描写もありますので、子供さんには見せないよう配慮してください)。

作品中では、「人間の幸福とは何か?」「システムに完全に管理された安全・安心の社会は本当に幸せなにか?」など、考えさせる問いかけも非常に富んでいます。 もはやアニメーションという枠組みを越えたサイコパス。

SF好きの方は、間違いなく好きになるアニメであることを保証いたします。 sphoto


おまけ

以下のサイトから、アニメを視聴することができます。

Youtubeアニメ無料動画: http://tvanimedouga.blog93.fc2.com/blog-entry-14453.html

アニメ動画倉庫.com :http://anime.dougasouko.com/sa-gyo/psycho-pass.html

アニメポスト: http://animepost.blog.fc2.com/blog-entry-2627.html

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