12月が近づいてくると、気になるのは冬のボーナス。
ところで、毎年経団連から発表される冬のボーナス平均、高すぎると思いませんか?
また、過去の冬ボーナスの推移も気になりませんか?
今回は、冬のボーナス平均に関して調べつつ、○○○との関連性にも触れてみました。
2013年冬のボーナス平均
先日、経団連により今年の冬ボーナスの平均が発表されました。
経団連によると、今年の冬ボーナスは前年比大幅増とのこと。
景気は回復した?とも受け止められている記事も。
冬ボーナス平均5%以上増加、バブル期以来の高い伸び
出典:TBSニュース
ちなみに、なんでこんなに平均が高いの?と思われる方、多いと思います。
実はこのボーナス平均は、東証1部上場企業対象にして算出されたもの。
(しかも、従業員500人以上の大手企業240社)
東証1部上場企業と言えば、基本的に業績が良い会社が多いですから、高くて当然と言えます。
冬のボーナスの過去推移は?
さて、今年は冬ボーナスが過去最高の伸びだと騒がれていますが、過去の推移はどうだったのでしょう。
参考サイトがなかなか見つからなかったので、過去のニュースを拾ってきて、まとめてみました。
冬のボーナス過去推移
2007年:89万2,318円 ←1959年の調査開始以来、最高額となった。
2008年:90万1,953円 ←2007年の最高額を更新、絶好調。
2009年:75万5,628円 ←リーマンショックによる落ち込み。
2010年:77万6,949円
2011年:79万9,411円
2012年:78万1,396円
2013年:82万2,121円
上記をご覧いただいて分かるとおり、2008年は90万円越えをしており、まさにバブル状態。
しかし、2009年はリーマンショックの影響で大幅に落ち込みました。
その後、徐々に回復基調となっており、今年のボーナスでは一気に上昇しています。
さて、この冬ボーナスの推移、何かと連動していると思いませんか?
私は日々、株式投資で株価チャートを見ているので、なるほど、と思いました。
そうです、日経平均株価と連動しているのです。
冬ボーナス平均と連動している指標
冬ボーナスの推移をみていくと、日経平均株価と連動していることが良く分かります。
日経平均株価
冬ボーナスの過去推移
上記の2つのグラフ、似ていると思いませんか?
日経平均株価とは、東証一部に上場している代表的な企業225社の株価をもとに作成されている指標です。
経団連の冬ボーナス推移の対象は、東証一部上場企業を対象としているので、自然とこの日経平均株価と似通った数字になることは、良く理解できます。
冬ボーナス平均とアベノミクス
今年の冬ボーナスが上昇してきたのは、アベノミクスの恩恵によるところが大きいと思います。
簡単に説明しますと、
① アベノミクスにより、日銀が大量に紙幣を印刷して市場へ流通させる事で日本円の価値を下げる(円安)。
② ドルに対して円安になることで、大企業の為替差益が発生し、海外売上高比率が高い大企業は業績が大幅に向上する。
(これを想定して、海外投資家が日本株を購入するため、必然的に日経平均株価が上昇する。)
③ 企業業績が向上することにより、営業利益が増加する。
④ その結果、ボーナスが増加する。
という関連です。
アベノミクスが望むのは、冬ボーナスの増加から消費増に繋げ、実需を刺激するということでしょう。
でも、冬ボーナスの使い道は・・・昨年と同様、また貯蓄が多いんでしょうね。。
2012年冬ボーナスの使い道は、「貯蓄」「生活費補填」68%
出典:日本経済新聞 http://www.nikkei.com/money/features/30.aspx?g=DGXZZO4891416028112012000000
ということで、日本の景気のために、冬ボーナスは消費して行きましょう!!
ちなみに、私の冬ボーナスはきっちり生活費に消えていきます。悲しいかな、「生活費補填」100%です。
みなさま、私の分まで宜しくお願いいたします。