この記事の所要時間: 159

日本人の死因の第3位である脳血管疾患。その中でも脳梗塞は死亡率が高い疾患です。
脳梗塞はお年寄りの病気というイメージがありますが、30代〜40代の若さで発症することも!?
points-img1-1
○○さんが突然倒れた、原因は脳梗塞らしい。
といった知らせを聞くと、必ず出てくるのが、そういえば最近フラフラしとったなあ、といった話。
脳梗塞が起きる前には、何らかの前兆が症状として現れます。

今回は、その前兆となる症状を調べてまとめてみました。
当てはまる症状がないか、しっかりチェックしていきましょう!


そもそも脳梗塞とは

脳梗塞とは、脳の血管が詰まることにより、その先に血液が流れなくなる病気です。
血液には酸素や栄養分が含まれていますので、血液が届かない状態が一定時間継続すると、その部分の脳組織は機能低下を引き起こしたり、場合によっては壊死してしまうことになります。

脳梗塞には脳血栓、脳塞栓、出血性脳梗塞、という病態があり、そこから様々な症状に分岐していきます。
が、本ブログでは医学的な知識はこの程度に留めておき、実際にどんな症状があった場合に脳梗塞の疑いがあるか?ということをお伝えしていきたいと思います。


脳梗塞の前兆

脳梗塞の前兆として、TIA(一過性脳虚血発作)という病気があります。
TIA(一過性脳虚血発作)とは、脳の血管に血栓がつまるが、血栓が短期間のうちに自然に溶け、血流が再開する病気です。

一時的に脳の血管が詰まっていますので、以下のような症状が起こります(前兆と呼ばれる症状ですね)。

急に言葉が出なくなる(失語症)
急にろれつが回らなくなる(構音障害)
顔がゆがむ(片側顔面まひ)
手足の片側に力が入らない(片まひ)
片目が見えなくなる(一過性黒内障)
両目で見ても片目で見ても視野の半分が見えなくなる

これらの症状は、すぐに(通常2~30分 )消えたとしても、いずれは脳梗塞に発展する可能性があります。

一過性の症状なので見過ごしやすいのですが、
逆に言うとこのTIAの症状に気付くことが出来さえすれば脳梗塞を防ぐことができます。


TIAのチェック方法

そして、このTIA(一過性脳虚血発作)か脳梗塞かどうかを判断する方法があります。
アメリカで作られたFASTというチェック方法です。

Fface(顔)イーとやったときに、片側が引きつるようになっていないかどうかをチェック!
Aarm(腕)目をつぶり両腕を上げて10秒程度。片手が落ちてきたりしないかチェック!
Sspeech(スピーチ)例えば「今日は月曜日です」と言ってみてちゃんと言えているかどうかチェック!
Ttime(タイム)一刻も早く病院へゴー!

これらのうち一つでも当てはまる症状があると70パーセントの確率で脳梗塞など脳卒中を発症していると言われています。
思い当たる節があれば、遠慮せずに、すぐに救急車を呼びましょう!!

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます