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風邪薬を飲んだら眠気に襲われ、仕事が手につかなくなってしまった。。。そんな経験はありませんか?

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薬局で販売されている風邪薬(いわゆるOTC薬)には、眠気を引き起こす副作用があるものがあります。でも、風邪薬を飲まないと、仕事に支障がでることも事実。

ということで、仕事を頑張るサラリーマンの方々のために、眠気が出ない風邪薬について、調べてみました。


なぜ風邪薬を飲むと眠くなるのか?

薬局で購入された風邪薬を飲んで眠くなる経験をお持ちの方は多いと思います。

風邪薬には、くしゃみや鼻水などを引き起こす「ヒスタミン」を抑える成分「抗ヒスタミン」が配合されています。ところがこの「ヒスタミン」は、脳内物質として眠気を抑え、覚醒状態を保つ重要な役割も持っています。

「抗ヒスタミン」が脳内に移行すると、このヒスタミンの働きも抑制してしまうため、眠気がさしたり、頭がボーっとしたりするわけです。
風邪薬の服用後に、眠気を感じないまでも、集中力が落ちたり、判断力が低下するのはこの「抗ヒスタミン」の作用が原因なのです。

ちなみに、市販の花粉症薬を飲むと眠くなりますが、これも同じ理由です。
市販の花粉症薬にもアレルギーを抑制するために抗ヒスタミンが配合されているからです。


抗ヒスタミン薬を飲むとどうなる?

抗ヒスタミン薬のやっかいな点は、眠気もそうですが、実は「集中力・判断力・作業能率の低下」だと言えます。

一部の専門家からは、抗ヒスタミン薬を飲むと、「グラス4杯分のウィスキー」を飲んだのに相当するほど能率が低下する、と指摘されており、その影響は想像以上に大きいと言えます。

健康あらかると「たかが風邪薬、されど風邪薬」_~抗ヒスタミン薬の注意点~_-_道南勤医協Library
出典:http://www.dounank.com/libraries/2012/02/post-226.html

とは言っても、市販の風邪薬にはヒスタミンの成分もそこまで配合されていないので、「グラス4杯分のウィスキー」には相当しないと言えますが、それでも仕事をしているサラリーマンの方は服用時の影響には注意が必要です。


抗ヒスタミンが入っていない風邪薬

では、抗ヒスタミンが入っていない風邪薬はないのか?
ということで調べてみました。以下で3つの風邪薬を紹介します。

ただし、これらは抗ヒスタミンが配合されていないということで、当然ながらくしゃみや鼻水、鼻詰まりなどには効果が見込めませんので、ご注意ください。


パブロン50

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【効能・効果】
・かぜの8症状(のどの痛み、せき、たん、頭痛、発熱、悪寒、関節の痛み、筋肉の痛み)を効果的に改善する。
・鼻みず、鼻づまり、くしゃみに効く成分(抗ヒスタミン)は入っていないため、眠くなったり、尿が出にくくなったりしない。
・便秘を起こしやすいジヒドロコデインリン酸塩が入っていない。

【成分】
■アセトアミノフェン
発熱、頭痛、のどの痛み等、熱と痛みをしずめます。

■デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
のどにからんだたんをやわらかくして出しやすくします。

■グアヤコールスルホン酸カリウム
せきをしずめ、呼吸を楽にします。


改源

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楽天市場の方は価格が安い順番に並べ替えておきましたが、最安値のものは9包しかないので、注意してください。オススメは36錠です。

【効能・効果】
かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、頭痛、せき、たん、悪寒、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和

【成分】
■セトアミノフェン
熱を下げ、頭痛、関節の痛みなどをやわらげます。

■dl-メチルエフェドリン塩酸塩
せきをしずめ、のどを楽にします。

■無水カフェイン
頭痛をやわらげます。

■カンゾウ末
せきをしずめ、たんを出しやすくします。

■ケイヒ末
頭痛をやわらげ、熱を下げます。

■ショウキョウ末
せきをしずめます。


葛根湯

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こちらも楽天市場は安い順に。ドリンク剤やら不要なものを除外するために、600円以上からで絞り込みしておきました^^

【効能・効果】
悪寒・発熱(発熱より悪寒のほうがひどい)など、ゾクゾクっとする寒気をともなう風邪の初期、首すじや背中などのこわばりや痛み、頭痛、肩こり、筋肉痛などに。

【成分】
■葛根(マメ科クズの根)
解熱・冠状動脈の拡張・脳血流量の増加作用など

■麻黄(マオウ科の地上茎)
発汗・解熱・利尿・抗ウイルス作用など

■桂枝(シナモンの部位違い)
発汗・解熱・鎮痛・健胃・抗菌作用など

■芍薬(シャクヤクの根)
鎮痛・鎮静・痙攣抑制・抗菌作用など

■生姜(ショウガの根茎)
発汗・健胃作用など

■大棗(クロウメモドキ科の果実)
健胃・精神安定・体力回復・方剤の味の調節など

■甘草(マメ科などの根やストロン)
解毒・痙攣抑制・抗炎症作用など


まとめ

風邪の引き始めには、漢方薬が主成分の葛根湯をオススメします。
既に風邪を引いてしまっている場合は、パブロン50か改源のどちらかですね。

風邪を引いてから薬局に行くのはしんどいと思いますので、事前に買っておくのもアリかと思います。

以上、眠気が出ない風邪薬というテーマで記事をまとめてみました。

私も日々会社に勤めている身ですので、同じように仕事を頑張るサラリーマンの皆さんの参考になれば幸いです^^

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