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節分と言えば、恵方巻き。食べ方と今年の方角が気になりますよね?
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関西から始まった恵方巻きの風習も、今では全国に浸透しつつあります。
この記事では恵方巻きの語源や由来なども交えつつ、食べ方を紹介していきます。


恵方巻きの食べ方と今年の方角

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出典:http://b.hatena.ne.jp/articles/201002/780

近畿地方では、節分と言えば恵方巻きです。
関東地方にお住まいの方には馴染みがないかもしれない「恵方巻き」。この食べ方について紹介します。


手順1. 太巻きを人数分準備する。

太巻きというと、1本を食べやすい大きさに包丁で切るのが通常ですよね?でも、恵方巻きは違います。
縁を切らないように、包丁を入れずに、一人一本を食します。

福を巻き込むことから巻き寿司という由来があるとおり、七福神にあやかり、7種類の具材を入れた太巻きがベストです。


手順2. 恵方を向く

恵方という言葉を初めて聞く方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明します。
恵方とは、その年の幸福を司る「歳徳神(としとくじん)」のいる方角を意味しています。
つまり、その年の最も縁起が良いとされる方角のことです。

福を巻き込んだ巻き寿司を、最も縁起の良い方向を向いて食す、というなんとも贅沢なひとときなのです。

さて、この恵方ですが、毎年方向が変わります。従って、私たちも毎年向く方向を変える必要があります。

ということで、今年の恵方は以下のサイトで2月3日を入力すると分かります。
方位神の所在
http://moon.confusionindex.com/02/03/

入力するのも手間だと思いますので、5年間分の恵方を調べておきました。
2014年の恵方:甲[きのえ]の方角/東北東
■2015年の恵方:庚[かのえ]の方角/西南西
■2016年の恵方:丙[ひのえ]の方角/南南東
■2017年の恵方:壬[みずのえ]の方角/北北西
■2018年の恵方:丙[ひのえ]の方角/南南東


手順3. 願い事をしながら、黙々と食す。

さて、太巻きと恵方を向く準備が揃ったら、やることは一つです。
黙々と食す。

そして、こんなに縁起が良いひとときはないので、願い事をします。
このとき、一本を食べ終わるまで喋らないように気をつけてくださいね。喋ると運が逃げてしまうと言われていますので。

家族全員で黙々と恵方巻きを食すのは、至難の業かもしれませんが、子供さんには「喋ると願い事が叶わないから」という厳重注意で乗り切りましょう^^


恵方巻きの語源・由来

恵方巻きの語源と由来について、以下サイトから引用させていただきました。
語源由来辞典:http://gogen-allguide.com/e/ehoumaki.html


恵方巻きの語源・由来と他の呼び名

恵方巻きの「恵方」は、陰陽道でその年の干支によって定められた最も良いとされる方角のことを意味します。
その方向に歳徳神(としとくじん)がいるとされています。

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出典:wikipediaより

その恵方に向かって巻き寿司を食べることから、「恵方巻き」や「恵方寿司」と呼ばれるようになりました。

恵方巻きは、目を閉じて願い事を想い浮かべながら、恵方に向かって無言で一本丸ごとの海苔巻きを丸かぶりすることから、「丸かぶり寿司」や「丸かじり寿司」とも呼ばれます。

巻き寿司を切らずに一本丸ごと食べるのは「縁を切らない」という意味が込められており、七福神にちなんで「かんぴょう」「きゅうり」「伊達巻き」「うなぎ」などの七種類の具材が入れられ、「福を巻き込む」という願いも込められています。


恵方巻きの起源と広まり

恵方巻きの起源は、江戸時代末期。
大阪の船場で商売繁盛の祈願をする風習として始まったと言われていますが、詳細は不明です。
この風習は一時廃れましたが、1970年代後半に大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行ったイベントによって復活し、関西地方では一般的な風習となりました。

1990年代前半には一部のスーパー、1990年代後半には一部のコンビニで全国発売されるようになり、2003年〜2004年には全国のスーパー・コンビニで販売され、大きく宣伝されたことから、節分に恵方巻きを食べる風習が全国に広まっていきました


おまけ

海苔の駿河屋

大阪海苔共同組合は、毎年1月の最終日曜日(節分直近の日曜日)に「女子大生、巻き寿司早食いコンテスト」という行事を開催しているようです。季節の風物詩としてマスコミに取り上げられているだとか。

海苔業界、頑張っていますね。

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