最近ニュースで頻繁に聞くようになったNPO(特定非営利活動法人)という言葉。
・NPOとはそもそもどんな組織なのか?
・非営利ということはお給料はどうなっているのか?
などなど、調べたことをまとめました。
そもそもNPOとは
NPOは一言で言うと、「ボランティアの組織」です。
例えば、空き缶の回収などを個人で行うのが「ボランティア」とすると、その空き缶回収に賛同する人を集めて、定期的に開催するような組織にしたものが「NPO」になります。
NPOとは、ボランティアをするための組織、なのです。
ちなみに、Wikipediaにはこう定義されています。
NPOとは「Nonprofit Organization」又は「Not-for-Profit Organization」の略で、広義では非営利団体のこと。
狭義では、非営利での社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体のこと。最狭義では、特定非営利活動促進法(1998年3月成立)により法人格を得た団体(特定非営利活動法人)のことを指す。
NPOの平均給料
上記項目でも書いたとおり、NPOは「ボランティアをするための組織」です。
例えば、ボランティアをする人を集めるには、広告を作成しなければいけませんし、広告媒体に掲載する広告料が必要です。
また、広告を作成するための資材、広告を作成するための広告料、それを管理する会計システムや経理の人件費、その他、オフィス費用や電気代、、、と様々な経費が必要になります。
これらは全て、「組織として」ボランティアをするために必要な経費です。
もちろん、この経費には、「人件費」も含まれますので、NPOで働く方には、きっちり「お給料」が支払われます。
では、そのお給料はいくらなのでしょうか?
例えば、NPO「かものはしプロジェクト」の平均年収は約450万円と報告されています。一般企業と比べても見劣りがしない年収であると思われます。
ただ、給料の分布を観てみると、NPOの200万未満の給料が63%ということで、生活は非常に苦しいことが伺えます。
NPOの平均給料
※出典:経済産業研究所「NPO法人の活動に関する研究所」
※グラフは、こちらのサイトから引用
アメリカではNPOで年収1,000万円というケースもあるようですが、日本では残念ながら厳しい状況のようです。
NPOは、これからの時代にはなくてはならない社会的機能として世界的にも定義されています。
ただし、現実問題として、国内で働くNPO職員の生活は理想と比べて楽ではない。
このGAPをどう埋めていけるか、がこれからの日本の課題の一つと思う。