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中国から飛来しているらしい、謎の物質『PM2.5』。
PM2.5って何?

有害物質と言われるけれど、そもそも何なの?

どれくらい小さいの?スギ花粉とどちらが小さいの?

という疑問に答えるべく、調べてみました。


PM2.5とは?

2013-02_PM2-5

PM2.5とは簡単に言えば、目に見えないほど小さい粒状の物質のことです。

“PM”は、”particulate matter” の略で、粒子状物質(りゅうしじょうぶっしつ)の意味です。
そして、”2.5″は、その粒子径が概ね2.5μm(マイクロメートル)以下のものを言います。

つまり、PM2.5とは、大きさが2.5μm以下の超微小な粒状物質ということです。

このPM2.5は主に以下のようなものから構成されます。

■ 燃焼で生じた煤
■ 風で舞い上がった土壌粒子(黄砂など)
■ 工場や建設現場で生じる粉塵
■ 燃焼による排出ガス
■ 石油からの揮発成分が大気中で変質してできる粒子

ところで、超微小や2.5μm(マイクロメートル)と言われても、どれくらい小さいのか、ピンと来ない方もいらっしゃるかと思います。

ということで、色々な小さいものと比較してみました。


PM2.5の大きさ

まず、マイクロメートルの単位についておさらいしましょう。

1メートルの1/1000が、1ミリメートルです。
(1メートルの1/100が、1センチメートルなのは皆さんご存知の通りです)。

そして、1ミリメートルの1/1000、これが1マイクロメートルになります。

ここまで来ると目視は不可能な領域になります。

ということで、普段は見ることができないマイクロメートルの世界を少し紹介。

だいたい大腸菌1つが、1マイクロメートルです。大腸菌といえば、O-157などで知っている方も多いのではないでしょうか。
k14-1
出典:http://rinshoken.igakuken.or.jp/data/k14.html

次に、スギ花粉との比較です。
スギ花粉は約30μmですから、PM2.5の12倍の大きさです。
こう見ると、スギ花粉が大きく見えます。
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出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/45576/

そして、我々の毛髪、スギ花粉とPM2.5を比較した写真です。
ここまで来ると、超微小という意味がわかってくると思います。
これでは、見えるはずがありませんよね。だから怖いです。
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出典:http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-1683.html


PM2.5が有害物質である理由

PM2.5がとにかく小さいことは分かった。でも、なぜ小さいと問題なのか?

それは小さければ小さいほど、肺の奥深くまで入り込むからです。
そして、肺に入り込み、付着したPM2.5は、炎症やアレルギーを誘発します。

場合によっては、肺炎や肺ガンのきっかけになることもありますので、要注意です。

ということで、PM2.5対策もチェックしておきましょう!!

【関連記事】PM2.5対策の三種の神器(仮)。マスクとスプレーと空気清浄機。

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