有害物質と言われるけれど、そもそも何なの?
どれくらい小さいの?スギ花粉とどちらが小さいの?
という疑問に答えるべく、調べてみました。
PM2.5とは?

PM2.5とは簡単に言えば、目に見えないほど小さい粒状の物質のことです。
“PM”は、”particulate matter” の略で、粒子状物質(りゅうしじょうぶっしつ)の意味です。
そして、”2.5″は、その粒子径が概ね2.5μm(マイクロメートル)以下のものを言います。
つまり、PM2.5とは、大きさが2.5μm以下の超微小な粒状物質ということです。
このPM2.5は主に以下のようなものから構成されます。
■ 燃焼で生じた煤
■ 風で舞い上がった土壌粒子(黄砂など)
■ 工場や建設現場で生じる粉塵
■ 燃焼による排出ガス
■ 石油からの揮発成分が大気中で変質してできる粒子
ところで、超微小や2.5μm(マイクロメートル)と言われても、どれくらい小さいのか、ピンと来ない方もいらっしゃるかと思います。
ということで、色々な小さいものと比較してみました。
PM2.5の大きさ
まず、マイクロメートルの単位についておさらいしましょう。
1メートルの1/1000が、1ミリメートルです。
(1メートルの1/100が、1センチメートルなのは皆さんご存知の通りです)。
そして、1ミリメートルの1/1000、これが1マイクロメートルになります。
ここまで来ると目視は不可能な領域になります。
ということで、普段は見ることができないマイクロメートルの世界を少し紹介。
だいたい大腸菌1つが、1マイクロメートルです。大腸菌といえば、O-157などで知っている方も多いのではないでしょうか。
出典:http://rinshoken.igakuken.or.jp/data/k14.html
次に、スギ花粉との比較です。
スギ花粉は約30μmですから、PM2.5の12倍の大きさです。
こう見ると、スギ花粉が大きく見えます。
出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/45576/
そして、我々の毛髪、スギ花粉とPM2.5を比較した写真です。
ここまで来ると、超微小という意味がわかってくると思います。
これでは、見えるはずがありませんよね。だから怖いです。
出典:http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-1683.html
PM2.5が有害物質である理由
PM2.5がとにかく小さいことは分かった。でも、なぜ小さいと問題なのか?
それは小さければ小さいほど、肺の奥深くまで入り込むからです。
そして、肺に入り込み、付着したPM2.5は、炎症やアレルギーを誘発します。
場合によっては、肺炎や肺ガンのきっかけになることもありますので、要注意です。
ということで、PM2.5対策もチェックしておきましょう!!
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