お医者さんが外国語の筆記体でカルテに病名らしきものをサラサラと書いている様を見て、外国語が苦手な患者としてはいつも凄いなあと尊敬してしまうのですが、そもそもなぜ日本語で書かないのでしょうか?
「カルテを外国語で書くルールがあるのか?」「カルテを外国語で書くメリットは何なのか?」を紹介します。
パッと読むための目次
カルテは外国語で書くルールなの?
病院に掛かった際、お医者さんがカルテを外国語で書いているのを見て、どんな事を書いているんだろう?と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。ちなみに、この外国語、英語またはドイツ語で書かれるのが一般的です。
実はこの外国語でカルテを書くというのは単なる習慣であり、日本語で書いても問題ないようです。
それにも関わらず、医者が外国語でカルテを書くのは2つのメリットがあるからです。
1. カルテを書く手間を省くため
2. 患者に盗み見られないようにするため
以下で詳しく紹介していきます。
医者がカルテを外国語で書くメリットとは?
カルテを書く手間を省くため
例えば、最もお医者さんがカルテに書く回数が多い病名である「風邪」。
カルテに書く場合には、正式な医学用語で書かなければいけません。
ところが、風邪を日本語の正式名称で書こうとすると、「非特異的上気道炎」という非常に長ったらしい名称になります。
一方、英語では非常にシンプルで「Common cold」で済みます。「普通の風邪」という意味ですね。
お医者さんも多忙です。
患者さんからの問診中に、診断名を決めてカルテに書いて、その診断名から処方箋を書いて、看護師に指示を出して、と色々とやることが多いですので、少しでも効率を上げようということで今でも外国語で書く習慣になっているのでしょう。
患者に盗み見られないようにするため
外国語で書くメリットとしてもう一つあります。こちらの方が重要かと思います。
病気によっては、ガンなど患者に病名を知らせないほうがいい場合があり、この場合日本語でカルテを書くと、患者に盗み見られてしまう恐れがあります。
また先ほどの風邪の例でもあったように、日本語で書くと大げさな表現になったりし、あらぬ心配を患者さんにかける懸念もあります。
そのため、カルテは外国語で書き、病名も外国語で話したりするわけです。
まとめ
医者がカルテを外国語で書く理由をまとめます。
1. カルテを書く手間を省くため
2. 患者に盗み見られないようにするため
ということで、カルテを外国語で書くのは、ちゃんとした理由がありました。
以上、風邪などでお医者さんに掛かった時に、知っておくと多少役に立つ雑学でした。