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心地よい秋の季節が終わりに差し掛かると、良く耳にする「冬将軍」という言葉。
戦国時代が好きな管理人としては、将軍と聞くと、どうしても気になります。
ということで、「冬将軍」の由来について調べてみました。
冬将軍の由来
冬将軍は、「冬の厳しい寒さ」を擬人化した表現です。
時は1812年。
フランス皇帝ナポレオンが、ロシア遠征でモスクワに突入した際、厳しい寒さと積雪のため撤退を余儀なくされました。
その際、イギリスの新聞が「ナポレオンがgeneral frost(厳寒意味)に負けた」と報じたと言われています。
日本では、このgeneral frostが「冬将軍」と訳されたことが由来です。
あの無敵を誇ったナポレオンが勝てない程の、冬将軍。
これから、我々も戦っていかねばならない強敵です。
ロシアも冬将軍と呼ぶのか?
気になるのは、上記エピソードの舞台となったロシアでも厳しい寒さを「冬将軍」と呼ぶのか?という疑問です。
答えは、呼ばない。だそうです。
ロシアでは冬将軍ではなく、「マロース」という表現を使います。
このマロースというのは、「雪の毛皮をはおり、氷の靴を履いた、白ヒゲの老人」を意味するようです。
ロシアではこの老人が厳しい寒さを運んでくると信じられていたようです。
そのため、農民達は春の作物が寒害にあわないことを祈って、お供え物をしたとのこと。
いつの時代でも冬の季節は恐れられていたんですね。
そんな冬将軍様のお目通りはもうすぐ。
皆さん、防寒対策は抜かり無く、怖い将軍様をお迎えしましょう!