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「小頭症」の新生児がブラジルで急増しているという報告が相次いでいます。そして、先日、この小頭症とジカウィルスとの関係について世界保健機関(WHO)が国際的な緊急事態を宣言しました。

ではそもそも、ジカ熱とはどんな病気なのでしょうか?
ジカ熱の症状とは? 妊婦や胎児への影響は? 日本での流行、感染可能性は?

ジカ熱の症状流行地域妊婦や胎児への影響日本でのジカ熱への感染可能性万が一感染してしまった場合の対応方法をまとめてみました。


ジカ熱ってどんな病気なの?

ジカ熱なジカウィルス感染症と呼ばれており、ウィルス性の病気です。ですので、細菌に効果がある抗生物質などは効果がありません

症状としては、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、倦怠感、などがあります。症状自体は軽く、2~7日続いた後に治るようなので、一般の方は特に気にするまでもないかもしれません。

感染経路は「蚊」です。従って、くしゃみや咳などのヒトを介した直接感染はありません。ですので、ヒトからヒトへの爆発な感染力はありません。また、感染したとしても全員が発症するわけではなく、さらに感染しても症状が軽い場合は気づかなかったりします。


治療法はあるのか? 妊婦や胎児にジカウィルス感染症は影響あるのか?

ジカウィルスに対する特効薬は今のところ見つかっていません。ですので、症状を緩和する対症療法や自己免疫を高めて自然治癒を期待するしか手立てはありません。

妊娠中の女性が感染することで胎児も感染してしまう可能性について、ブラジル政府が報告していますが、詳しいことはまだ分かっていないのが現状です。このあたりは現在調査中なので、調査結果が出るまでは、妊婦の方はジカ熱の流行地域には渡航しない方が得策です。


ジカ熱の主な流行地域はどこ?日本国内ではジカ熱に感染する可能性はあるのか?

ジカ熱の流行地は、アフリカ、中央・南アフリカ、アジア太平洋地域です。最近は中南米でも流行しています。
日本国内ではまだ感染例は認められておらず、海外の流行地で感染して発症した事例が過去に3例報告されているのみです。
ですので、日本国内で過ごしている限りは、特に危険を感じることはないと思います


海外旅行中にジカ熱に感染した場合は?

もし万が一、ジカ熱に感染してしまった場合や、その疑いがある場合には、帰国時に空港等の検疫所で相談することが薦められています。

また帰国時には分からなくて、しばらく立った後に「あれ?おかしいな?もしかしてジカ熱に感染したかも?」と心配になった場合には、最寄の保健所に相談すれば良いです。


まとめ

いかがでしたでしょうか? ニュースにも挙がっているジカ熱についてまとめてみました。
もし、もっと詳しい内容を知りたかったら、厚生労働省のQ&A集を確認されるのがオススメです。本記事もこのQ&Aの内容をもとにまとめております。
ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて

あまり症状は重くないといいつつも、妊婦の方や体が弱い方にとっては脅威となりうる病気ですので、流行地のアフリカや中南米に渡航される際には、十分にご注意ください。
せっかく、楽しみにしていた旅行が台無しになっては勿体ないですものね。

以上、本記事がご参考になりましたら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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